雪が降る地域に住んでいるカーオーナーの場合、年2回必ず必要になるのが夏タイヤ・冬タイヤのタイヤ交換です。
春は雪が溶けた4月、冬は雪が降り始める11〜12月ごろになるとどこのカーショップもカーディーラーもタイヤ交換で数時間待ちの行列が出来ています。
確かにお店なら作業が終わるまで待っているだけで手や服も汚さずにタイヤ交換をしてもらうことができますが、自分でタイヤ交換をすれば作業待ち時間と年間約4,000円(1回あたり2,000円)の出費を抑えることができます。
慣れれば1台30分もかからずタイヤ交換をすることができるようになりますので、車の維持費を節約する上でも非常に有効です。
この記事では、タイヤ交換について必要な道具ややり方について詳しくご紹介しています。
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この記事に書かれている内容
1台あたり年間4,000円、5年で20,000円の節約が可能!
タイヤ交換はカーショップやタイヤサイズによって工賃が変わりますが、目安としてはだいたい車一台あたり2,000円〜となっているお店が多いです。
参考記事:オートバックス – タイヤ・ホイール関連サービス一覧
春と冬の年2回タイヤ交換をするので年間4,000円、5年で20,000円、10年で40,000円の出費になりますし、車が生活必需品の地域では「一家に一台」ではなく「一人に一台」という家庭も少なくないので、タイヤ交換を自分でやるだけで大きな節約効果を得ることができます。
慣れれば1台30分!待ち時間も一切なし!
タイヤ交換は金銭的な節約だけでなく、時間の節約にもなります。タイヤ交換の時期になるとカーショップは非常に混雑するため、数時間待ちは普通で下手するとタイヤ交換で1日が潰れてしまうということも少なくありません。
しかし、自分でタイヤ交換をすれば待ち時間は一切ありませんし、慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが慣れてしまえば30分もかからず終わりますので、無駄な待ち時間もなく必要なときにすぐにタイヤ交換できるのもメリットの一つです。
車載ジャッキとレンチは応急処置用!常用利用は控えるべし!
交換するタイヤ、車に備え付けられているジャッキとレンチがあればタイヤ交換はできます。
しかし、車載ジャッキは応急処置用として備え付けられているため、何度も繰り返し利用することでジャッキが劣化し、思わぬ事故を引き起こす可能性もあります。また、パンダグラフ式の車載ジャッキでは1本のタイヤを交換するだけでもかなりの時間を要しますので、初期投資としてタイヤ交換に必要な道具を揃えることをおすすめします。
道具一式は1万円くらいで揃えることができますので、約2年で元は取ることができます。
ちなみに我が家では10年以上前に購入した道具を使い続けています。そんなに劣化して壊れやすい道具ではないので、思い切って購入しても良いと思います。
タイヤ交換で使うおすすめ道具をご紹介!
実際に私がタイヤ交換で使用している道具一式をご紹介します。
- フロアジャッキ(2t)
- クロスレンチ
- トルクレンチ
- 馬ジャッキ
フロアジャッキ(2t)
車体を持ち上げるために使う道具です。車載ジャッキのパンダグラフ式と違い、油圧でそれほど力を入れなくても楽々車体が持ち上がります。フロアジャッキには、対応している重量や車高など様々種類がありますので、自分で乗っている車にあったフロアジャッキを選んでください。
ちなみに我が家では15年くらい前に買った車高の低い車にも対応しているローフロアジャッキを使っていますが、ヴェルファイアもジムニーも問題なくタイヤ交換出来ています。
クロスレンチ
車載レンチでも問題ないかもしれませんが、十字になっているクロスレンチは力が入れやすいのでナットの着脱をスムーズに行うことができるので用意しておいた方が良いでしょう。
また、レンチには通常のソケットと薄型のソケットの2種類あります。ホイールの形状によってはナットの着脱時にクロスレンチが擦れて傷になることがありますので、購入するなら薄型のソケットレンチ仕様のクロスレンチがおすすめです。
トルクレンチ
自分でタイヤ交換するとやってしまうのが「ナットの締めすぎ」です。ディーラーやカーショップでタイヤ交換をしてもらう場合はプロが対応してるので気にすることはあまりありませんが、自分でタイヤ交換をすると「ナットのゆるみや脱輪が心配」で力いっぱいナットを締めてしまい、ナットのネジ山が潰れたりボルトが折れる可能性があります。
また、翌年のタイヤ交換時にナットが外れなくて苦労して無駄に時間がかかってしまいます。(経験者です)
トルクレンチを使用すると、タイヤに適切なトルク(力)でナットを締めることができるので、締めすぎることも、締めすぎないこともないので安心です。
馬ジャッキ
フロアジャッキで車体をあげますが、万が一車体がバランスを崩してしまうと車が横転したり思わぬ事故に繋がる可能性があります。馬ジャッキはフロアジャッキで車体を持ち上げてからシャーシの硬いところに噛ませてあげることで、万が一フロアジャッキが外れたとしても車体がそのまま崩れ落ちることを防止してくれますので、安全対策として用意しておいた方が良いでしょう。
タイヤ交換の手順
それではタイヤ交換の手順について説明していきます。
ナットを緩める
まずはナットを少し緩めます。1回転くらいを目安にすると良いでしょう。あまり緩めすぎるとジャッキアップした際にタイヤが脱輪する可能性がありますので、あくまでも少し緩めることに注意しましょう。
車体をジャッキアップする
ナットを緩めたら次にフロアジャッキをセットします。オイルタンクにフロアジャッキを噛ませて両輪一度にあげることもできますが、私の持っているフロアジャッキは重量2tまでの安物なので、安全性を考慮してタイヤ1つずつジャッキアップするようにしています。
車の下をみてみると、ジャッキアップポイントがわかるようになっています。上の写真で赤色で囲んでいる少しくぼんでいるところがジャッキアップポイントなので、ここにフロアジャッキをセットして車体を上げていきます。
このくらい浮けばOKです。だいたい3〜5センチくらいでしょうか。
タイヤを外す前に、万が一フロアジャッキがバランスを崩しても車体が倒れないように馬ジャッキをフレームなど硬い所にセットします。
タイヤを外す
車体を持ち上げて馬ジャッキをセットしたらタイヤを外します。先にナットを緩めているので簡単に取り外すことができます。
タイヤを取り付ける
続いてタイヤを取り付けます。ナットはいきなりクロスレンチなどを使わずに指である程度回してからクロスレンチで締めるとスムーズに作業できます。また、ナットの締め付けが緩すぎると車体を降ろした際にタイヤが外れる可能性がありますので、クロスレンチでしっかり締めましょう。
車体を下ろす
フロアジャッキの油圧を抜いて車体を降ろします。タイヤのナットがまだ完全に締まっていないので、油圧はゆっくり抜くようにしましょう。そうすると車体もゆっくり下がってきます。
ナットを締める
タイヤが接地したら、トルクレンチでしっかり締めましょう。トルクレンチはいくら締めても締めすぎるということはないので、「カチカチ」と音がなるまでしっかりナットを締め付けます。
以上で1本タイヤ交換が完了です。初めてでも10分もあれば十分終わると思います。
同じ手順で残り3本のタイヤも交換すればタイヤ交換は完了です。
タイヤ交換の注意点
地盤の硬い平らなところで作業を行うこと!
車の重量は軽自動車でも1tくらいありますので、フロアジャッキでリフトアップするときはバランスを崩さないように地盤の硬い平らな場所で行うようにしましょう。アスファルトの上がおすすめです。
回転方向が決まっているタイヤもあるので注意!
タイヤは種類によって回転方向が決まっているものがあります。
回転方向指定の有無はタイヤ側面に「ROTATION」という文字と矢印が書いているか確認すればすぐにわかります。もしも回転方向指定のタイヤの場合、タイヤ交換に慣れないうちはついつい回転方向の確認を忘れてせっかく取り付けたのに付け直す羽目になり無駄に体力と時間を消耗してしまうこともありますので、必ずタイヤ装着前に回転方向を確認する癖をつけましょう。
すべてのタイヤ交換が終わったらナットの締め忘れの確認を!
自分でタイヤ交換した際に一番気をつけたいのはナットの締め忘れの脱輪です。
カーショップでもタイヤ交換してもらうと、最後にナットがしっかり締まっていることを立会いのもと確認するようになっていますが、自分でタイヤ交換する際も必ず最後に全部のタイヤに締め忘れがないかチェックするようにしましょう。
タイヤ交換に関するまとめ
- タイヤ交換は簡単で年間4,000円以上節約できる!
- 待ち時間もないので時間も有効活用できる!
- タイヤ交換は安全第一!
- 最後に全部のタイヤの締め忘れがないかチェックすること!
タイヤ交換は実際にやってみるととても簡単で誰でもできます。安全面だけには十分に配慮したうえでタイヤ交換にトライしてみてはどうでしょうか?
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